おすすめポイント:お子さまランチ系わくわく感、レトロ隠れ家な雰囲気

ラケルは地方のショッピングセンター等にも多数出店しているらしく、名物ラケルパンが一時期ファミマの冷凍食品にもなっていたほどメジャーな洋食チェーンですが、宮益坂の店舗が発祥の、れっきとした渋谷の老舗。

40年以上前のヤング向け渋谷ガイドを持っているのですが、数多の飲食店が記載されている中で、自分が認識できる数少ない現存店でもありました。

店内はその頃からおそらく大幅改装をしておらず、レトロメルヘン(たぶん70年代くらいの最先端)な雰囲気に、3~4人で行くとちょっぴり狭い昭和サイズの座席。にも関わらず、ボロいといった印象は受けないので、影のメンテナンスは相当なものでないかと思います。

そんな店内でいただけるのは、基本的にプレートでセットになったお料理。オムライス、オムレツ、ハンバーグなど各種に、サラダや丸ごとポテト(この雰囲気だとふかし芋と呼びたい)、メニューによってはラケルパンも乗り、そこにお好みでスープ、ドリンク、デザートをセットにできます。

ラケルパンは、温めた上に切れ込みを入れてバターを乗せてあり、バターをポテトに流用するのもおすすめ。食べたいボリュームに合わせて、メインがオムライスだけでなくオムレツも選べるのが嬉しいです。

メニューがビジュアル的に大人のお子さまランチ的なところがあり、しかしそういったものを自称するお料理は結構お値段が張る(その分ボリュームも容赦ない)ことが多いところ、ほどよい感じでバリエーションも多く、店内の雰囲気ともマッチしているので、味にとどまらず、なんだか楽しいお食事をできる場所になっています。